フェアトレードココナッツオイルの万能な使い道と選び方
食べる?塗る?「フェアトレードココナッツオイル」の万能な使い道と選び方
毎日の暮らしの中で「ちょっといい選択」をしてみたい。そんな気持ちを持つ方が増えている今、注目を集めているのがフェアトレードのココナッツオイルです。
Ethical&SEA(エシカルシー)は、「意志をもった選択をするきっかけ」を届けるエシカルなセレクトショップ。オーガニックやフェアトレード、ヴィーガンといったテーマを大切にしながら、暮らしに寄り添うアイテムをセレクトしています。なかでもココナッツオイルは、食べてよし、肌や髪のケアにも使えるマルチなアイテムとして、エシカルに関心のある方から根強い人気があります。
この記事では、フェアトレードのココナッツオイルに注目し、その背景にある社会課題から、日常での使い道、そして選ぶときに押さえておきたいポイントまでをわかりやすくお伝えします。
そもそもフェアトレードとは?ココナッツオイルとの深いつながり
フェアトレードとは、開発途上国の生産者に適正な対価を支払い、持続可能な暮らしを支援する貿易の仕組みのことです。認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンの発表によると、日本国内のフェアトレード認証製品の推定市場規模は2024年に215億円に達し、2014年の94億円から10年で2倍以上に拡大しています(出典:フェアトレード・ラベル・ジャパン 2025年5月プレスリリース)。
フェアトレードと聞くとコーヒーやチョコレートを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はココナッツオイルもフェアトレードと深いつながりがあります。ココナッツの主要生産国であるフィリピンやスリランカ、インドネシアなどでは、小規模農家が栽培の中心を担っています。フィリピンでは国民の約3分の1がココナッツ産業から収入を得ているとされるほど、国にとって欠かせない産業です(出典:JETRO フィリピンのココナッツ産業レポート)。
しかし、その一方で農家の収入は必ずしも安定しておらず、ココナッツ農家の約半数が貧困線以下で生活しているとの推計もあります。天候不順や害虫被害、ココヤシの老齢化などの問題もあり、生産者を取り巻く環境は決して楽なものではありません。こうした背景を知ると、「どのココナッツオイルを選ぶか」が生産者の暮らしに直結していることが見えてきます。
フェアトレードの仕組みでは、生産者への適正な価格の保証に加え、取引価格に上乗せする「フェアトレード・プレミアム」と呼ばれる奨励金が支給されます。この奨励金は地域の学校整備や農業技術のトレーニングなどに活用されており、生産地域全体の発展を支えています。
また、ILO(国際労働機関)とUNICEFの2021年の発表によると、世界には約1億6,000万人の児童労働者が存在し、その約70%が農林水産業に集中しています(出典:グリラボ フェアトレード記事)。フェアトレードの基準には児童労働の禁止や環境に配慮した農法の推進が含まれており、ココナッツオイルひとつを選ぶ行為が、こうした問題への意思表示にもつながっているのです。
「エシカル消費に興味はあるけれど、何をしたらいいかわからない」という声は少なくありません。実は、普段使っているオイルをフェアトレード認証のものに切り替えるだけでも立派なエシカル消費。難しく考えず、まずは身近なアイテムから始めてみることが大切です。
ココナッツオイルの万能な使い道——食べる・塗る・整える
フェアトレードのココナッツオイルが人気を集める理由のひとつが、その使い道の幅広さです。キッチンでも、バスルームでも、ドレッサーの前でも活躍する、まさに「一瓶で何役もこなす万能オイル」といえます。
毎日の食事にプラスする
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を多く含む植物オイルです。一般的な植物油と比べて消化・吸収が速いとされ、日々の食生活に取り入れやすいのが特長です。
身近な取り入れ方としておすすめなのが、朝のトーストにバター代わりとして薄く塗ること。ほのかに甘い南国の香りが広がり、いつもの朝食がちょっと特別な気分になります。コーヒーにスプーン1杯を加えてよくかき混ぜれば、まろやかな口当たりに変わるのもうれしいポイントです。
炒め物やカレーの調理油として使うと、料理にトロピカルなアクセントを添えてくれます。お菓子作りではバターの代用としても活躍するので、ヴィーガンの方や乳製品を控えたい方にも適しています。
ココナッツオイルは約25℃以下で固形になる性質があるため、冬場はスプーンですくってフライパンにそのまま入れればOK。夏場は液体のまま使えるので、サラダのドレッシングに加えるのもおすすめです。初めて取り入れる場合は少量から始め、1日大さじ1〜2杯程度を目安にすると無理なく続けられます。慣れてきたら、和食の味噌汁に数滴垂らしてコクを出したり、グラノーラに混ぜ込んで焼いたりと、アレンジの幅も広がります。ココナッツオイルは酸化しにくい性質を持っているため、開封後も比較的長く品質を保てるのもうれしいところです。
肌にうるおいを与えるスキンケアとして
ココナッツオイルは保湿力が高く、皮膚にうるおいを与えるオイルとしても古くから親しまれています。
おすすめの使い方は、入浴後のボディケア。タオルで水分を軽く拭き取ったあと、少量のオイルを手のひらで温めてから全身になじませます。皮膚の乾燥を防ぎ、肌をなめらかに整えてくれるので、特に乾燥が気になる季節には重宝します。
ひじ、ひざ、かかとなど、カサつきやすいパーツにはやや多めになじませるのがポイント。爪まわりの保護にも使えるので、ネイルケアの一環として取り入れる方もいます。スキンケアの仕上げに薄くのばして「ふた」のように使えば、皮膚の水分、油分を補い保つサポートになります。
ココナッツオイルならではのやさしい甘い香りに包まれるひとときは、忙しい日々の中でのちょっとしたリラックスタイムにもなるはず。ただし、肌に使用する際は必ずスキンケア用として販売されているものを選び、使い始める前にパッチテスト(腕の内側などに少量を塗り、赤みやかゆみが出ないか確認すること)をしておくと安心です。
毛髪にツヤを与えるヘアケアとして
ココナッツオイルは、髪のケアにも取り入れることができます。毛髪にツヤを与え、パサつきが気になる毛先をしっとりとまとめてくれるので、洗い流さないトリートメントとしての使い方が人気です。
シャンプー後のタオルドライした髪に、1円玉大ほどのオイルを手のひらでよくのばしてから毛先を中心になじませ、そのままドライヤーで乾かします。スタイリング剤のように毛先に揉み込めば、自然なツヤ感のある仕上がりに。頭皮、毛髪のうるおいを保つケアとしても手軽な方法です。
週に一度のスペシャルケアとして、シャンプー後にオイルを髪全体にたっぷり塗り、ラップで包んで15分ほど置く「オイルパック」もおすすめ。そのあとシャンプーで洗い流せば、髪をしなやかに整えるケアになります。ヘアケア用のココナッツオイルはべたつきにくいものが多く、普段のケアに取り入れやすいのも魅力です。
自分に合ったフェアトレードココナッツオイルの選び方
ココナッツオイルにはさまざまな種類があり、選ぶときに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、フェアトレードのココナッツオイルを選ぶ際に押さえておきたいポイントを整理しました。
バージンと精製、どちらを選ぶ?
ココナッツオイルは大きく分けて「バージン(未精製)」と「精製」の2タイプがあります。
バージンココナッツオイルは、生の果肉から低温圧搾(コールドプレス)で抽出されたもの。ココナッツ本来の甘い香りと風味が残り、栄養成分が豊富に含まれているのが特長です。食用としてそのまま風味を楽しんだり、肌や髪のケアに幅広く使いたい方に向いています。
一方、精製ココナッツオイルは加熱処理によって香りや不純物が取り除かれたタイプ。ココナッツの独特な香りが苦手な方や、料理に香りを移したくない場合に重宝します。刺激がマイルドなので、肌がデリケートな方はまず精製タイプから試してみるとよいでしょう。どちらを選ぶかは好みや用途次第ですが、いずれの場合もオーガニック認証を取得しているものを選ぶと、品質面での安心感が高まります。
認証マークを確認しよう
フェアトレードのココナッツオイルを選ぶ際にぜひチェックしてほしいのが、パッケージに記載された認証マークです。国際フェアトレード認証ラベルは、生産者への適正な対価の支払い、児童労働の禁止、環境に配慮した農法など、厳しい基準をクリアしていることの証です。
加えて、有機JAS認定(日本)、USDAオーガニック認証(アメリカ)、EUオーガニック認証(ヨーロッパ)なども信頼性の高い指標です。フィリピン産のオイルであればフィリピンココナッツ庁の認定を受けているものもあります。これらの認証があると、農薬の使用や製造工程についても一定の基準が守られていることがわかります。認証マークの数が多ければ多いほどよいというわけではありませんが、初めてフェアトレードのアイテムを選ぶ方にとっては、わかりやすい判断材料のひとつになるでしょう。パッケージの裏面や公式サイトに認証情報が掲載されていることが多いので、購入前にぜひチェックしてみてください。
食用と美容用の違いを知る
ココナッツオイルには食用と美容用があり、それぞれ充填される工場や品質検査の基準が異なります。食品衛生法と薬機法により「食品」と「化粧品」は別区分で流通される必要があるため、用途に合ったものを選ぶことが大切です。
肌や髪に使う場合は、スキンケア用またはヘアケア用として販売されているものを。食用として売られているオイルを肌に使うと、含まれる不純物が刺激になる場合があります。逆に、食べることが目的であれば食用として販売されているものを選びましょう。最近では食用・美容用のどちらにも対応したオーガニックオイルも増えていますが、パッケージの表示をよく確認してから使うことをおすすめします。
日々のお買い物が、未来への「意志ある選択」になる
NTTデータ経営研究所とNTTコム リサーチが2024年に実施した調査では、商品購入時にSDGsを意識すると回答した人が全体の46.3%にのぼりました(出典:NTTデータ経営研究所 環境配慮型食品に関する消費者調査)。エシカルな消費が「特別なこと」ではなく、日常の選択肢のひとつになりつつあることがうかがえます。
フェアトレードのココナッツオイルは、食卓でもスキンケアでもヘアケアでも活躍する万能アイテムであると同時に、生産者の暮らしや地球環境へ配慮した「意志ある選択」でもあります。一瓶のオイルの向こう側にある、生産者の笑顔や豊かな自然に思いを馳せながら日常に取り入れてみると、いつものケアタイムが少しだけ特別なものに変わるかもしれません。
Ethical&SEA(エシカルシー)では、フェアトレードやオーガニックにこだわったアイテムを店頭でお手に取ってご覧いただけます。スタッフが一つひとつのアイテムの背景やストーリーをお伝えしながら、あなたに合った一品を一緒に探すお手伝いをしています。
店頭ではココナッツオイルをはじめ、エシカルやサスティナブルな視点で厳選されたコスメ、フード、雑貨など幅広いアイテムが並んでいます。「何から始めたらいいかわからない」という方も大歓迎。スタッフとの会話を通じて、自分にぴったりのエシカルアイテムが見つかるかもしれません。ぜひお近くの店舗やオンラインショップをのぞいてみてください。あなたの日々のお買い物から始まる「自分と周りと地球にやさしい暮らし」を、一緒に始めましょう。




