竹歯ブラシって実際どうなの?脱プラを始めるオーラルケアの基本

2026.02.17

歯ブラシを最後に替えたのは、いつのことでしょうか。

だいたい1〜2ヶ月に一度、何気なく新しいものに交換して、古いものはごみ箱へ。そんな習慣を長年くり返してきた方がほとんどだと思います。でも、捨てたそのプラスチックの歯ブラシが、その後どこへ向かうのかを考えたことはあるでしょうか。

日本全国で毎年消費される歯ブラシの本数は、およそ6〜7億本とも言われています。その大半はプラスチック製。サイズが小さく分別も難しいため、多くがそのまま埋立てか焼却処分となり、一部は川や海へと流れ出ていきます。

そんな現実を知ったとき、「じゃあどうすれば?」という問いへの、ひとつの答えが「竹歯ブラシ」です。

エシカル消費やプラスチックフリーなライフスタイルを提案するセレクトショップ、Ethical&SEA(エシカルシー)では、オーシャンフレンドリーな視点から選び抜いたオーラルケアアイテムを取り揃えています。日々のオーラルケアという、ごく当たり前の習慣の中に、海と地球への小さな配慮を取り入れてみませんか。この記事では、竹歯ブラシの基本から、使い心地、カビ対策まで丁寧にお伝えします。

そもそもプラスチック歯ブラシ、どれだけ問題なの?

「歯ブラシ一本くらい……」という感覚は、とても自然なことだと思います。ただ、その「一本」が世界中で毎日消費されていると考えると、話は少し変わってきます。

国連環境計画(UNEP)のレポートによると、毎年約800万トンのプラスチックが海に流れ込んでいるとされています。歯ブラシはその一部に過ぎませんが、軽くて小さいという性質から、回収が難しく、砂浜のごみとしてよく見つかるアイテムのひとつです。

また、プラスチックは自然界で分解されません。数百年単位で環境中に残り続け、やがて細かく砕けてマイクロプラスチックになり、海洋生物の体内に取り込まれていきます。消費者庁のエシカル消費特設ページでも、こうした環境問題とエシカル消費のつながりが紹介されており、「日常の選択が未来をつくる」という考え方が広がってきています。

歯ブラシは、毎日必ず使うもの。だからこそ、素材を見直すことのインパクトも小さくありません。

竹歯ブラシとは?その素材と仕組みを知ろう

竹歯ブラシとは、ハンドル部分に竹を使った歯ブラシのことです。一般的なプラスチック製のものと比べて、使い終わったあとのごみが土に還りやすいのが最大の特徴です。

竹は、植物の中でも非常に成長が早い素材として知られています。WWF(世界自然保護基金)のレポートなどでも、竹は持続可能な素材として注目されており、農薬なしで育てられるケースも多く、生産過程での環境負荷が比較的低いとされています。木材と比べても成長サイクルが格段に短く、数年で収穫できるため、資源の枯渇を招きにくいという点も注目されています。

ただし、竹歯ブラシといっても、完全に植物由来とは限りません。ブラシ部分(毛先)には、ナイロン素材が使われているものがほとんど。中には、植物由来の素材を使ったブラシ毛のものもありますが、流通量はまだ少ない状況です。購入前には、ブラシ毛の素材を確認し、使い終わったあとに毛の部分だけ取り外して分別できるか確認しておくと、より意識的な選択につながります。

形状や毛の硬さ(やわらかめ・ふつう・かためなど)の種類も増えてきており、以前と比べてかなり選びやすくなっています。

使い心地はどうなの?正直なところを伝えます

「竹歯ブラシって、使いにくそう」「口に入れるのがちょっと……」という声をよく聞きます。実際に使ってみた人の感想には、使い始めの違和感はあるものの、すぐに慣れるという意見が多いようです。

手に持ったときの感触は、プラスチックとは少し異なります。ほんのり温かみのある質感で、木製のカトラリーを使うときのような、自然素材ならではの手になじむ感覚があります。重さはプラスチック製とほぼ変わらず、使用中にぐらついたり、曲がったりすることもほとんどありません。

磨き心地については、毛の種類によって差があるため一概には言えませんが、丁寧にセレクトされたものを選べば、通常のオーラルケアに支障が出ることはほぼありません。むしろ、「素材を選んだ」という小さな満足感が、毎朝の歯磨きを少し特別な時間に変えてくれる、という声もあります。

気をつけたいのは、竹という天然素材の特性上、水に長時間さらされると傷みやすいという点です。毎回の使用後は、水気をよく切って乾燥させることが大切です。ここを意識するだけで、使用期間はぐんと延びます。

カビを防ぐ、竹歯ブラシのお手入れ方法

竹歯ブラシを使ううえで最も多く寄せられる不安が「カビが生えないか」という点です。確かに竹は天然素材なので、湿った状態が続くとカビが生えるリスクは否定できません。でも、正しいお手入れを続けていれば、過度に心配する必要はありません。

使用後は水をよく切って、立てて乾燥させる

これがもっとも基本的なポイントです。ブラシを下にして立てておくと水気が溜まりやすいため、ブラシを上にして立てておくか、横に置いて風通しのよい場所で乾かしましょう。ケースや蓋つきの容器に入れて保管するのは、湿気がこもるためNGです。

湿気の多い場所を避ける

洗面台の脇など、常に湿度が高い場所での保管は避けるのがベター。窓際や換気のよい棚の上など、空気が通りやすい場所で保管するのが理想的です。旅行中にケースへ入れる場合も、帰宅後すぐにケースから出して乾燥させましょう。

定期的に日光に当てる

竹素材は日光に当てることで殺菌効果が期待できます。週に一度、晴れた日に窓際に置いておくだけでも、清潔さを保ちやすくなります。

交換の目安はプラスチック製と同様に

毛先が広がってきたり、色が変わってきたりしたら替え時です。一般的な歯ブラシと同様、1〜2ヶ月を目安に交換しましょう。使い終わったあとは、毛の部分を取り除いてから燃えるごみへ。ハンドル部分は土に埋めると自然に還っていきます(自治体のごみ分別ルールもあわせてご確認ください)。

オーラルケアから広がる、オーシャンフレンドリーな暮らし

「プラスチックフリー」や「オーシャンフレンドリー」という言葉を聞くと、大がかりな取り組みをイメージする方もいるかもしれません。でも、実際にはとても身近なところから始められます。毎日必ず使う歯ブラシを、竹素材のものに替えるだけで、年間何本ものプラスチックごみを減らすことができます。

大切なのは、「完璧にやること」ではなく「ひとつずつ、無理なく続けること」。エシカルな選択が窮屈なものや特別なものではなく、心地よく日常に溶け込んでいくことが理想です。

竹歯ブラシをきっかけに、次は洗顔の際に使うコットンを繰り返し使えるものに変えてみる、シャンプーをボトルレスのものにしてみる、といったように、少しずつ選択肢を広げていく楽しさが生まれてきます。

環境省の「プラスチック資源循環戦略」でも、使い捨てプラスチックの削減は国の方針として掲げられており、私たちの日常の選択が社会全体の変化につながっていることがわかります。オーラルケアというごく日常的な行為が、実は海と深くつながっているのです。

Ethical&SEA(エシカルシー)で、あなたに合うオーラルケアを見つけてください

Ethical&SEA(エシカルシー)は、プラスチックフリーやオーシャンフレンドリーをテーマのひとつとして、日々の暮らしに取り入れやすいアイテムを厳選しているセレクトショップです。竹歯ブラシをはじめ、地球と自分に寄り添うオーラルケアアイテムを実際に手に取ってご覧いただけます。

「なんとなく気になっていたけど、どれを選べばいいかわからなかった」という方も、スタッフが一緒に考えながらご案内いたします。ぜひ店頭へ足を運んでみてください。

全国各地の店舗情報やオンラインショップは、Ethical&SEA(エシカルシー)の公式サイトからご確認いただけます。はじめの一本を、今日選んでみませんか。

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