Ethical&SEA（エシカルシー）が大切にしている「オーガニック」

日本でオーガニックを選択する理由として思い浮かぶのは、おそらく「健康のため」「美容のため」「体に良さそう」「なんかおしゃれ」などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

 

もちろん、そのようないい面もありますが、オーガニックを選択するメリットはそれだけではありません。

わたしたちは、地球や働く人の豊かさ、オーガニックの原則に基づく価値観・基準を知ったうえで、「オーガニック」という選択を継続していただきたいと思っています。

 

この記事では、Ethical&SEA（エシカルシー）がなぜ「オーガニック」を大切にしているのか、を知っていただけますと幸いです。

 

オーガニックとは

オーガニックとは、「有機」「有機栽培」のことです。

有機栽培とは、化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使用せず、自然の生態系を大切にした生産方法のことを言います。

 

日本でオーガニックと呼べる食品は、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品（有機食品）について農林水産大臣が定める「有機JAS認証」を取得したもののみとなります。

 

オーガニックコスメについては日本では公的な認証はありませんが、海外の認証を取得したり、独自の基準を設けてオーガニックにこだわった商品がたくさんあります。

 

オーガニックの4原則

オーガニックには、「健康」「生態系」「公正」「配慮」という4つの原則があります。

これは、国際NGOであるIFOAM（国際有機農業運動連盟）が掲げているものです。

 

「オーガニック」と表現することの背景には、ただ単に「有機、無農薬である」だけでなく、もっと広い意味で社会的な意義があることを知っていただけたら嬉しいです。

 

①健康の原理

人の健康のためには、健康な作物、健康な土、健康な微生物が必要であり、生態系全体が健全である必要があります。

そのため、有機農業（オーガニック）では、健康を害する肥料や農薬などを使いません。

「土・植物・動物・人・そして地球の 健康を個々別々に分けては考えられないもの と認識し、これを維持し、助長すべきである（引用：有機農業の原理｜国際有機農業運動連盟）」

 

②生態的原理

有機農業（オーガニック）は生態系の中にあるので、生態系のバランスや自然の循環を崩さないことが大切です。

「生態系とその循環に基づくも のであり、それらと共に働き、学び合い、それらの維持を助けるものであるべきである（引用：有機農業の原理｜国際有機農業運動連盟）」

 

③公正の原理

生産から流通、消費にいたるまで、有機農業（オーガニック）にかかわるすべての人に対して公正であることが大切です。フェアトレードの商品にオーガニックが多いのは、食料主権や貧困撲滅に貢献すべきと考える、この原則があるからです。

「共有環境と生存の機会 に関して、公正さを確かなものとする相互関係を構築すべきである（引用：有機農業の原理｜国際有機農業運動連盟）」

 

④配慮の原理

遺伝子組み換えなど未来へのリスクを避けながら、新しい科学的知識やこれまでの伝統的な知恵をもとに、適切な技術を選択する十分な配慮が必要です。

「有機農業は、現世代と次世代の健康・幸 福・環境を守るため、予防的かつ責任ある方法で管理されるべきである。（引用：有機農業の原理｜国際有機農業運動連盟）」

 

Ethical&SEA（エシカルシー）が大切にしているオーガニックを選ぶ理由

 

オーガニックには、上記のような特徴や原則があります。

そんなオーガニックをなぜ選択するのか、オーガニックを選択するとどのようなメリットがあるのか、少しご紹介したいと思います。

 

オーガニックは地球環境にも生産者にも健康的である

オーガニックであるということは、簡単にいうと農薬など化学肥料を使っていないということです。つまりその原料を生産している土地にとっても健康的であるということです。

 

また、農薬を使っている農家では、農薬を散布してくださっている人がいます。もちろん極力吸い込むことがないようにはしていても、100％防ぐことは難しいです。

農薬を使わないオーガニックは、生産者にとっても健康的であると言えます。

 

そして、オーガニックの田畑や加工工場からは、水の汚染につながる可能性がある化学物質の排出が抑えられるので、河川や地下水の水質保全、生態系の維持にもつながります。

 

家庭においても、例えばシャンプーやボディーソープなど、製品化されたものをわたしたちが使った場合、その生活排水は水路に流れています。これがオーガニックであれば、水質保全へのメリットがあることは想像しやすいのではないでしょうか。

 

オーガニックは地球温暖化の抑止につながる

オーガニックは地球温暖化の抑止につながることがわかっています。

 

有機農業は、そうでないものと比べて土壌に炭素が多くたまります。その分、大気中のCO2（温室効果ガス）が減るため、地球温暖化の抑止につながるのです。

 

反対に、肥料を使った場合、作物に吸収されない余った窒素が地下水に流れ込み、大気中に温室効果ガスとなり放出されてしまいます。

 

温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことは、世界全体の目標です。有機農業は、温室効果ガスの排出量を削減し、吸収量を増やすひとつの取り組みといえます。

 

日本の温室効果ガスの排出量の約6割は、衣食住や移動などわたしたちのライフスタイルに起因するという分析もあります。

 

個人でできることには限りがありますが、塵も積もれば山となります。ひとりひとりが少しずつでも温室効果ガスを排出しないものを選択することが、地球温暖化の抑止にとても重要なのです。

 

わたしたちにできるエシカルな”オーガニック”選択

オーガニックを選択することは、地球温暖化の抑止など、地球環境に配慮することにつながります。

Ethical&SEA（エシカルシー）は、誰にでもすぐにできるエシカル消費として「オーガニックを選択する」ことをご提案します。

 

環境に良いことをしようと考えるとなかなか気持ちが向かない場合でも、オーガニックは自分の健康にも役立ちます。

健康にも美容にもよく、環境にも生産者にも配慮されているので、一石二鳥、もしかしたら三鳥四鳥です。

 

時々でいいので、ぜひオーガニック食品（有機食品）やオーガニックコスメ、オーガニックでできた製品を選んでみてください。

 

オーガニック製品はどう選ぶ？

まだまだドイツなどオーガニック先進国な海外と比べると日本では手に取りにくいのが現状ですが、オーガニックを取り扱うスーパーなども増えてきています。

自然派を推奨しているお店などに足を運んでみると、いろいろなオーガニックを発見できると思います。

 

また、日本では公的なオーガニックの認定基準も定まっていないため何をどう選んだらいいのかが難しいかもしれません。

 

食品に関しては、有機JAS認証を取得しているもの、化粧品などに関しては、オーガニック認証を参考にすると良いです。

オーガニックコスメの認証で代表的なものとしては、日本には一般社団法人日本オーガニックコスメ協会（JOCA）があります。

国際基準だと「COSMOS（コスモス）」、フランスの「ECOCERT（エコサート）」と「COSMEBIO（コスメビオ）」、アメリカの「USDA」、オーストラリアの「ACO」、イギリスの「Soil Association（ソイル・アソシエーション）」などがあります。

 

商品を購入するときに、これらの認証マークがついているかどうかをチェックしてみることをおすすめします。

 

Ethical&SEA（エシカルシー）ではラベルをチェック

Ethical&SEA（エシカルシー）では、オーガニック認証を取得している「オーガニック」製品には、「OG」というマークをつけています。

これにより、一目でオーガニックであるということがわかるようになっています。

 

そのほか、Ethical&SEA（エシカルシー）が大切にしている7つのストーリーに基づいて「この商品はここがエシカル」というラベルをわかりやすく各商品の場所に掲示しています。

オーガニックに限らず、どの商品がどういう点でエシカルなのか、とても分かりやすく紹介してあるのでエシカル初心者でも安心して選んでいただけると思います。

 

ただお好きなものを選んでいただいたとしても、Ethical&SEA（エシカルシー）の商品はどれもエシカル消費につながるものばかりです。

 

自分がいいなと思ったものを買ったらエシカルな行動だった、というのも嬉しいですよね。

 

ぜひそんな体験をしていただきたく、お近くのEthical&SEA（エシカルシー）またはオンラインストアに足を運んでいただけると嬉しいです。